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龍涎香(アンバーグリス)を香炉でたいてみた!

皆様こんにちは!おもちブログ管理人のおもちで御座います。
今回はやっと入手できた龍涎香(アンバーグリス)を香炉に入れて香りを聞いてみようと思います。

さてさて、では龍涎香(以下、アンバーグリス)とは何なのかというところから書かないといけませんね。
少し前にアンバーグリスを使用した香水についてもブログに書いています。こちらでアンバーグリスについて触れています。

アンバーグリスとアンバーの違いについて

よく混同されるのですが、アンバーグリスとアンバーは別物です。
香料に関する本や資料内でも間違って記載されており、残念な気持ちになるのですが・・・どうも翻訳の途中で混同されているようです。

調香師であるジャン=クロード・エレナ氏は著書の香水でこのように話されています。
色々と調べてきたのですが、この内容が正しいのかなと思います。(エレナ氏が言われるのであれば間違いないでしょう!)

化学者は、まず自然を理解しようとした。それに対して調香師は合成香料を使うことで、「自然」という制約から開放された。創造の新たな地平が開かれた。たとえばアンバーは香水製造のベースのひとつだが、樹脂の化石である黄色い琥珀とも、マッコウ鯨の腸結石であるアンバー・グリスとも、なんの関係もない物質だ。それは19世紀の終わりにバニリンの発明から生まれた、最初の抽象的な匂いだ。合成香料バニリンと、天然香料ラブダナム(ハンニチバナ科の植物などから採取した芳香性樹脂)をシンプルに組み合わせて生まれたアンバーは、香水づくりの定番とさえいえるものとなり、そこからたくさんの香水が生まれた。

引用:香水ー香りの秘密と調香師の技 ジャン=クロード・エレナ著/芳野まい訳

アンバーグリスですが、以前書いたブログ内容と重複しますが・・・

よくアンバーグリスは鯨の排泄物と言われいますが糞ではありません。鯨の食物であるイカやタコのクチバシを消化しきれず腸内で結石化したものです。その結石化したものを排泄、もしくは何らかの原因で体外に出たものがアンバーグリスと言われます。偶然作り出された産物が偶然の原因で人間の手に渡ったものがアンバーグリスです。

捕鯨が禁止されていますので、人為的、能動的にアンバーグリスを入手することは不可能で、これが希少価値が高い要因となっています。
体外に排出されてアンバーグリスは水より比重が軽いため海面に浮かび海岸へと流れ着きます。

海を漂うにつれて、色が薄くなり黒色だったアンバーグリスが茶色、そして白色へと色が変わっていきます。
白色のアンバーグリスが一級品と言われています。(私は入手できませんでした。)

香水に使用されるアンバーグリスは茶色からといわれているようです。色がつくほど香りにアニマリックさがでてくるそうです。

調香師の手帳、それからこの「香水」は香りを知るにはマストの本です。私も持っています。
難しい内容でもあったりするのですが、購入して損はない良書です。

Twitterで記載したアンバーグリスについて

Twitterでツイートした内容を貼っておきますが、見にくいかもしれません。
下部に文章を再度記載しておきますので、そちらをご参照ください。

※龍涎香(アンバーグリス)を香炉に入れてみたレポート。(Twitterの文章を載せています。)

手触りは石のように硬い。この状態で臭いはしない。白や茶色、赤みを帯びている部分がある。カッターの刃は通りやすく、砕けるように切れた。カッターからはクッキーのような質感を感じた。続いて電子香炉に乗せた状態。電子香炉では温度低めでも龍涎香が溶け始める。溶け始めは強めの動物臭。糞便臭に近い。溶け始めから3分程経過で動物臭に混じり、化粧品のような白粉のような甘みが混じり始める。そして塩気も強くなる。 温度を上げると、やはり動物臭が出てくる。完全に電子香炉での温度を上げきると、動物臭はいったん収まる。綺麗な私達が知るアンバーグリス感へと変化し始める。龍涎香から若干の煙が出てくる。このあたりが香りが出る適切な温度に思われる。非常に塩気が強く、ここでは動物臭はほぼ感じない。塩気と円やかさが大きい。温度上昇での煙の立ちが目立つ。お香のように白く細い煙が立つ。龍涎香はドロドロに溶けているが、10分以上煙がたっている。ピンセットで触れると、溶けた龍涎香が付着する。動物臭は感じず、円やか。煙が収まりはじめると龍涎香が乾いているように見える。 白粉のような甘さ、塩気、動物臭と私達がしるアンバーグリスであった。甘みに関して言えば、香水で感じたことのないような柔らかい甘さもある。伽羅のような三温糖、和三盆のような甘さ。部屋への残り香はなく炊いている間だけの香り。本物の龍涎香(アンバーグリス)を香炉に入れてみて思ったのが、やはり繊細な香りです。香料にアンブロックスもありますし、私達がよく知る香りでした。 余談ですが龍涎香にもランクがあるようで、クアルソデロスアンデスはけっこうランク高いのを使用しているんじゃないかなとも思いました。ただ、アンブロックスのような纏まりのある香りではなく本物の龍涎香は、アニマリックさも甘さも塩気もとても強いですね〜

香り自体は繊細で部屋に残らないと思っていたのですが、髪の毛に香りが残っていました。
香りはクルジャンのバカラリルージュです。(本当に!)

アンバーグリスに似合う他の香り

ここで少しマニアックなことも記載します。
引用ではありますが、調香師の手帳にはこのようなことが記載されています。

音階と香調を結びつけた試みに、19世紀後半のイギリスの香料研究者として有名なS・ピースが考案した香階がある。彼は、1855年、自分の経験と研究から、46種の天然香料を、自然音階にならって音階のように並べ、著書『香りと芸術』に発表した。

引用:調香師の手帳 中村祥二著

では、アンバーグリスの音階でオクターブごとに相性の良いものを羅列してみます。
黄水仙、チュベローズ、ムスク、カストリウム、ベンゾインですね。

お持ちの香水にこのような香りのノートはありますでしょうか?
おそらく、この香階を意識していない調香師はいないのではないでしょうか。

最後に

今回のブログはいかがだったでしょうか?香水で気になる香料はどうしても実物が知りたくなる私です。
私の知るアンバーグリスの良い香りの香水はクルジャンのバカラルージュ、フエギアのクアルソデロスアンデス。
それから、ヴィトンのイマジナシオンです。

いずれも、良い香りですので、一度は試して頂きたいですね。
では、また次回ブログでお会いしましょう~

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