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シェットランドフォックス、ケンジントンⅡを把握せよ

こんにちは!管理人のおもちでございます。
皆様はシェットランドフォックスという靴のブランドをご存じでしょうか?
日本製の靴なのですが、あれも、これもと、技を詰め込んだ恐るべき靴なのです!

画像引用:SHETLANDFOX ブランド公式サイト様より

シェットランドフォックスとは

「靴の美しさ・楽しさとともにアイロニカルなダンディズムを提案します」

シェットランドフォックスは、1982年(昭和57)にデビューしたリーガルコーポレーションのブランドです。

当時のリーガルコーポレーションの前社名である日本製靴が世界に通じる高級自社ブランドとして、主にセレクトショップや海外のシューショップ等で販売を行っておりました。

2009年春に、成熟してきた日本の靴市場において、「ブランドに惑わされない、日本人のための日本製の靴ブランド」として再デビューを果たしました。

日本人の足形を豊富な経験から分析し、外見からではわかりにくいリーガルコーポレーションならではの仕掛けを盛り込み、フィッティングと履き心地の良さを高い次元で実現しております。

流行にとらわれない永く履ける靴、それでいて大人の洒落を忘れずにいたい大人たちの為の靴です。

引用:REGAL CORPORATION ブランド公式サイト様より
おもち私物のシェットランドフォックスのケンジントンⅡ

アイロニカルなダンディズム・・・素敵な響きです。

皮肉っぽいダンディズム?色気のある悪い男でしょうか?

このようなテーマを掲げシェットランドフォックスの靴が作られているんですね。

引用元からもお分かりになったかもしれませんが・・・

シェットランドフォックスを作っているのは、あのREGALです。

靴好きからはREGALの上位ラインとの認識があるかもしれません。

(REGALが悪いということではありませんのであしからず・・・)

こだわりの靴の形(LAST)

引用:REGAL CORPORATION ブランド公式サイト様より
ケンジントンⅡの正面画像

ぐにゃ~っとした靴の形です。

この捻じれが歩きやすさや、足へのフィット感を高めています。

靴を捻じれさせて形を固定させるのは難しく、ラストだけでも気合を感じますね!

タンの片側固定

タンの片側のみの固定

シェットランドフォックスは外側だけでなく内部も凄いんですよ!

タンを靴の内部で片側のみ縫い付けてあります。

タンの可動域の確保とズレの防止でこのような加工をしてあるのだと思います。

芸が兎に角細かい・・・

製法はマッケイとグッドイヤーの組み合わせ

私の靴の内部の画像で申し訳ないのですが・・・・

以下の画像をご覧ください。

靴の中で途中から糸で縫われているのが確認できるかと思います。

靴の前半分はグッドイヤーウェルト製法、靴の後半はマッケイ製法で作られています。

前半部分の沈み込む柔らかい履き心地

後半部分のヒールを履いているようなコツコツとした固い履き心地

ひとつの靴で、この相反する特性を両立させているんです!!

靴の内部 途中から製法が切り替わる

絞り込んだウエスト部分

爪先から甲、そしてヒールにつながるウエスト部分を絞り込んでいます。

サイドから見ると官能的です。

(アイレットも6個で独特です。)

ヒールサイド部分の刻印

本来なら刻印がなくても靴としては全く問題がないんです。

製品として刻印がなくとも、成り立つのですが・・・

だけど、そこをやってしまうのがシェットランドフォックス!

かなり小さな刻印ですが、刻まれていますね。

SF(シェットランドフォックス)の刻印

レザーソールと美しさ

少し履いたものですので、多少の汚れが御座います。お許し下さい。

さて、シェットランドフォックスの靴裏(レザーソール)ですが、このようになっています。

半カラス仕上げ(靴の前半を黒に染め上げず、足裏中央部分のみ黒く仕上げる方法)

ヒドゥンチャネル(靴の縫い目を隠し、綺麗に見せる仕上げの方法)

フィドルバック(足裏中央部分を盛り上げる方法)

正確にはフィドルバックっぽい仕上げだそうですが・・・

ヒールは女性のように美しくエレガンスに

まだシェットランドフォックスの技術の詰め込みは終わらないんです(笑)

とんでもないですよ。

靴を後ろから撮影した写真です。

ヒールを見て頂きたいのですが、地面に近づくにしたがって細くなっています。

このつくりを「ピッチドヒール」といいます。

後ろからの靴の姿がエレガンス、スラッと見えますよね。

多少歩きにくくはなりますので、こちらは一長一短ですね。

ピッチドヒール

最後に

このケンジントンⅡは私が本当に愛してやまない推せる靴です。

トップの画像でも気づいた方もいるかもしれませんが、型違いのケンジントンⅡを二足持っている状態です(笑)

海外製品でここまで作りこむとおそらく20万円はかかってくるのではないでしょうか?

20万円では足りないかもしれません。

靴業界も値上がり傾向がありますので、今この価格でこのケンジントンⅡが買えるのがオカシイ状況なのかもしれません。

私的には激安です。

是非、お店でケンジントンⅡをみかけたら手に取ってみてほしいですね。

革製品のメンテナンスはこちら

革靴の鏡面磨きについてはこちらです。

では、また次回ブログでお会いしましょう~

うーん、ダンディ!!

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