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映画「魔女の香水」のレビュー

こんにちは。おもちブログ管理人のおもちで御座います。(Twitterはこちら
2023年6月16日公開の映画「魔女の香水」を観てきましたので、早速のレビューです!

ネタバレしないように書いてありますのでご安心下さい。

私は学生時代の持て余した時間を利用して映画ばかりを観ていた時期があります。
おそらくですが、観た映画の数は1000本以上かなと思います。沢山映画を観てきたと自負する私です。(ただの引きこもりです笑)

こちらの「魔女の香水」はそんな引きこもりの映画好きの私が自信を持ってオススメしたい作品です!
香水好きに限らず、映画好きにこそ観てほしい、そんな映画です。

久しぶりに良い映画だったと思い、興奮が冷めないうちにブログを書いています(笑)

映画内でゲランの夜間飛行やDIORのポワゾンも登場しましたよー!
サトリのソネットも!

ストーリー

さてさて、ストーリーの概要ですが、公式サイトからの引用ですが以下のとおりです。

白髪の美しく高貴な上品さを漂わせる女性・白石弥生(黒木瞳)が香水店で2つの香水を見せながら常連客を相手に語っている「世の中には似て非なるものがたくさんある」。
一方、華やかなセレブ達が集まっているバンケットホールで派遣社員として奮闘する若林恵麻(桜井日奈子)。高卒の恵麻は、いつか正社員になって、一流の仕事を与えられることを目標に頑張っていたが、後輩の見習い女性への上司のセクハラ行為を抗議したことで職を失ってしまう。自暴自棄になった恵麻は、夜の街のスカウトマンに連れられ「魔女さん」と呼ばれる弥生の店を訪れ、その店を手伝うことになった。ある日、金木犀の香り漂う男性・横山蓮(平岡祐太)と巡りあう。弥生に授けられた言葉と香りによって自分の人生を切り開くのは自分自身だと気づかされ、天職を探し求めるように香料会社で働き始める恵麻すっかり香りの世界に魅了されていく恵麻は、営業先で蓮と再会することに―。魔女の香水『Parfum de prières(パッファンドプリエール)』の力に後押しされるように懸命に未来を切り開いていく恵麻の運命は、果たしてどんな風に変わっていくのだろうか?!

引用:魔女の香水公式HP様より

派遣社員の若林恵麻が香水をとおしてサクセスストーリーをしていく姿を描いた映画となっています。
ただ、この映画をサクセスストーリーを描いただけと評価して終わらせてしまうのは早計で勿体ないかなと。

派遣として、社会人として、様々な立場の恵麻が描かれています。

時には社会の悪意に巻き込まれてしまう恵麻。頑張っていても会社や社会で評価されない恵麻のことを自分に照らし合わせてしまうのです。
(働いていれば誰しもが恵麻と近いような経験をしているのではないでしょうか?)

恵麻だけではなく、「魔女の香水」の中には恵麻の会社の先輩や後輩、魔女である香水店の白石弥生、金木犀の香り漂う男性の横山蓮、不妊治療をする夫婦、他にも・・・登場人物ひとりひとりにストーリーがあり、それぞれの物語が香水をテーマにして描かれ、そして収束していきます。

恵麻ひとりのサクセスストーリーを描いた映画であれば、きっと私の心にはここまで響かなかったと思います。

映画内に「香水は物語」「香水は芸術」だという言葉が出てきます。

それぞれの人物の物語を芸術に仕上げたのがこの「魔女の香水」です。

(脚本として急展開と感じる部分はあるにはあるのですが、2時間弱の中にここまで纏めて綺麗に仕上げたなと逆に関心してしまいました。)

絶対に注目してほしいシーン

とあるシーンで魔女である白石弥生が若林恵麻を拒否する場面がでてきます。

そのシーンの黒木瞳の演技も抜群なのですが、演出がとにかく素晴らしい。

光を使って、魔女である白石弥生(黒木瞳)の表情をわからないようにしています。

暗く表情のわからない魔女。これは断じて撮影の失敗ではないのです。

その後ですが、魔女である白石弥生が若林恵麻に心を打ち明けるシーンがあり、同じく光を使った演出があるのですが・・・

白石弥生の顔をランプが照らし、明るい表情をこれでもかと演出しています。

光を使った演出であるのですが、全く正反対の心情を同じ「光」で表現しています。

たまらない・・・とてもたまらない・・・演出による心情の表現。

演技以外にも心を表現しているんだ!という監督の映画に関する情熱を感じることができるのです。

久しぶりに度肝を抜かれ、監督や演出家の手腕を感じたのです。

光の表現はこのシーン以外にも沢山出てきています。是非、注目してほしいです。
(他にもね?ネタバレになっちゃうから書かないのだけど、感情を表す表現、演出が沢山出てきています。)

この映画を良いと言えるのはこういうところなんです。

映画内の言葉のフレーズが秀逸

映画内の言葉のフレーズが秀逸です。

「評価される人間ではなく、評価する人間になりなさい」

「貴方の心のなかの本当に感動したものしか伝わらない」

絶対に自分の心に刺さるフレーズが出てくると思います。

なぜ、このフレーズが出てきたのか監督に聞いてみたい。実体験をした人にしかわからない言葉の使い方が出てくるんです。

販売される香水

この映画の中で登場する香水、実は販売されています。

映画館内でもこのように紹介されています。販売サイトはこちら

撮影許可済み

公式HPでは以下のように紹介されています。
この映画を見る方は香水好きの方が多いと思いますので、観終わるときっと欲しくなると思います。

  • 女性の活躍を
    応援するための
    映画”魔女の香水”
    夢と勇気を持って
    一歩踏み出し
    思い描く素敵な人生を
    歩んでほしいと言う
    願いが込められた
    感動のストーリー
  • その映画から
    生まれた香水が
    魔女の香水&prieres
    (プリエール)です。
  • 意味のある香りは
    神秘的で
    記憶や想像力を
    呼び起こすでしょう。
  • 人生のきっかけ、
    チャンスを表現する
    コレクションです。
引用:株式会社358プロジェクト様HPより

映画鑑賞後のなんとも言えない良い気持ちの中、これを見つけてしまったら買わざるを得ないでしょう。

私が選んだのは#5です。

Parfum de prières
Légende n°5
パッファンドプリエール レジャンード ヌメロ サンック

伝説を作れ

Story
圧倒的に驚くほど努力して伝説を作りましょう。
人生は自分が作るストーリー。
あなたが主役です。

Top notes
マンダリン、ベルガモット、パイン

Middle notes
グリーンティー、ジャスミン、ローズ、スズラン

Last notes
バイオレット、アンバー

引用:株式会社358プロジェクト様HPより

お値段としても、買いやすいですよね。

総評

映画自体の出来不出来には実は期待しておらず、香水好きだからという理由で観に行きました。

良い意味で裏切られました。断言します。名作傑作です。

普段パンフレット等は私は買わないのですが、買いましたもん(笑)

調香の所作にはあのパルファンサトリ の調香師大沢さとりさんが調香シーンの監修や所作の指導を担当されています。だからリアルなんでしょうね。


映画内では心地よい音楽が流れているのですが、登場人物の誰かが香水を香る時だけ静寂になります。呼吸音だけの世界。香水と真剣に向き合う時にだけの無音がこの映画にはあったのです。

傲慢な言い方かもしれないのですが、香水好きの私達しか知らない世界観が表現されていたのです。


『魔女の香水』黒木瞳&宮武由衣監督インタビュー by.伊藤さとり

きっと鑑賞後は香水欲しくなると思います。私の大好きな香水もおいておきますね。

私の大好きな香水
created by Rinker
原書房
¥1,430 (2024/04/30 02:18:17時点 Amazon調べ-詳細)

それではまた次回ブログでお会いしましょう~

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