こんにちは。管理人のおもちで御座います。皆様は高級な腕時計と聞いて想像する時計は何でしょうか?
実は日本の高級腕時計も存在するのです!
舶来だけでなくmade in Japanの時計をご紹介させて頂きます。
皆様はSEIKOという時計のブランドを聞いたことがありますでしょうか?
日本の有名な時計ブランドですので、詳しくは知らなくとも、聞いたことはあるかと思います。
そのSEIKOの最高峰である時計がGRANDSEIKOです。
そのGRANDSEIKOでも近年人気であるSLGH005(通称白樺モデル)のレビューで御座います!
GRANDSEIKO SLGH005とは
SLGH005(通称白樺モデル)はブランド60周年を迎えた2020年に誕生した新しいデザインです。
公式サイトでは以下のような説明がされていますね。
グランドセイコーの機械式時計の製造拠点「グランドセイコースタジオ 雫石」の近くには、日本有数の白樺の群生地域があります。高原の澄んだ空気をまとい、すらりと高く伸びた白樺が奥行きを持って幾重にも林立する神秘的な光景からは、自然の美しさや力強さを感じることができます。本作では、この壮麗な白樺林をダイナミックな型打模様と繊細なカラーリングを施したダイヤルで表現しています。
本モデルには、メカニカルハイビートムーブメント「キャリバー9SA5」が搭載されています。デュアルインパルス脱進機(高効率な脱進機)やツインバレル(二つの動力ぜんまい)を採用することにより、毎時36,000振動のハイビートでありながら最大巻上時には約80時間駆動を達成するとともに、独自の水平輪列構造によって薄型化を実現しています。
引用:グランドセイコー公式サイト様より
ケース径は40mmで小さくもなく大きくもないサイズ感でしょうか?
個人的には白樺文字盤の陰と陽、白樺の隙間からさす光の表現を行うのにはこのくらいのサイズが丁度いいと思います。
素材はステンレススチールで文字盤は型押しとのことです。
この型押しの文字盤ですが、型押しとは思えないほどにエッジのたっている文字盤です。
白樺林のイメージが確かにわかりますよね。
発売当初から人気モデルで、2022年6月現在でも入手しにくい状態です。場所によっては1年待ちにもなっています。
私は運よく、たまたま入荷したところ購入することができました。
この時計の裏面がスケルトンになっているのですが、下記画像をご覧ください。
ローターは雲上時計であるランゲ&ゾーネのように肉抜きされています。
ここでランゲの名前を出す意味はあるのかと思う方もいるかもしれませんが・・・
私が裏面を見て感じたのはドイツ時計の影響を受けた?です。もしくは雲上の時計の影響か?です。
本来、各ネジが置かれるプレートは分割せずに1枚で仕上げたほうが、精度は上がるはずなのですが・・・
これでもか!という具合に分割されていますね。魅せ方がドイツ風(雲上風)に上手になったように思えるのです。
ハイビート機構
この白樺モデルの機構もとんでもないことになっています。
SLGH005はハイビートと呼ばれる毎秒10振動のムーブメントです。
一般的な時計は8ビートで、中にはロウビートと言われる6ビートの時計も存在します。
このビート数が高ければ高いほど精度が出ると言われています。が、故障しやすくなるともいわれています。
雲上時計では、ビート数を落としながら精度を出している時計もありますね。
このハイビートですが、8ビートや6ビートの時計よりも動かすのにエネルギーを使用します。
燃費の悪さが問題でもあったのですが、デュアルインパルス脱進機とツインバレルを採用することによって、80時間の長時間持続を実現しています。普通の時計ならば一つしかないはずの機構をSLGH005はふたつ搭載して稼働時間を確保しているのです。
すごく極端な言い方をしますとネジを巻く部分ひとつじゃ足りないのでふたつ搭載しました!がSLGH005なんです!
すごくわかりやすい動画が公式でございましたので、貼っておきます。
もの凄い機構ですよ!
そして、ハイビートは速く動くので故障も多いといわれていましたが、こちらもSEIKOの技術によってカバーされているそうです。
ムーブメント
SLGH005の機構
ハイビートだけがSLGH005の機構ではありません。
通常はゆっくりと日めくりカレンダーが変わっていくのですが、このSLGH005は瞬間日送りカレンダーです。
そして、青焼き針。威風堂々とした太めのインデックス。
まだありますフリースプラングに薄型ムーブメント・・・・
SEIKOの技術がこれでもかと詰め込まれていますね。
更にSEIKOの中での独自の検定もあり、そこで合格できた時計が売りにだされることになっているそうです。
(下記引用をご参照ください。)
9Sメカニカルは、17日間におよぶ厳格な規格に基づく独自の検定試験を受けなくてはなりません。6方向の姿勢差、3段階の温度で設定したさまざまな条件下において、時間の進みや遅れ(日差)が基準値内に収まらない限り、グランドセイコーの冠をつけることはできません。
引用:グランドセイコー公式サイト様より
まとめ
これだけの機構と作りで世に出されたSLGH005です。
ジュネーブ時計グランプリ(略称GPHG)において、2021年度の「メンズウォッチ」部門賞。
さらに2021年にグッドデザイン賞を受賞。とこの作りならば誰もが納得でしょう。
今現在の定価は1,045,000円(税込み)です。
海外製品であったなら恐らくですが150万円は下回らないはずです。150万円から200万円くらいでしょうか?
是非、GRANDSEIKOの取り扱い店でSLGH005を見ることがあれば、手に取っていただきたいモデルです。
では、今回はこのへんで!次回ブログでお会いしましょう!